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脱毛症の原因と対策

男性型脱毛症(壮年性脱毛症)

思春期を過ぎた男性によく見られる症状で、額の生え際から後退していくタイプ、頭頂部から薄くなるタイプ、これらの混合タイプなどさまざまな脱毛パターンがあります。

原因ははっきりと解明されていませんが、男性ホルモンが大きく関係しているといわれています。

男性ホルモンのテストステロンは、毛乳頭内の5αリダクターゼという酵素と結合することで、ジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。

このDHTは毛乳頭のレセプター(受容体)と結合し、毛母細胞の活動を低下させます。そのため、髪の毛は充分に成長しきる前に抜けてしまい、抜け替わるたびにだんだん細くなって、頭皮が透けて見えるようになります。

また、DHTによって毛母細胞の活動が抑制されると、栄養が必要ないと判断され血流が低下すると考えられています。

さらに、男性型脱毛症の方の大半は、脂漏性(しろうせい)脱毛症を併発します。DHTに皮脂腺を刺激する性質があるためです。

刺激された皮脂腺から過剰に分泌された皮脂が、毛穴の中の古い角質と混ざり合い、毛穴をふさいで髪の成長を妨げます。 さらに、皮脂による汚れで頭皮に炎症をひきおこすと抜け毛増加の原因になります。

男性型脱毛症は遺伝的要因だけでなく、後天的要因(ストレスや不規則な生活によるホルモンバランスの乱れ)も原因だと言われています。

【男性型脱毛症の対策】

●テストステロンをDHTに変換させる酵素を阻害する。
フィナステリド(プロペシア)の使用

●充分な栄養を毛乳頭へ行き渡らせる。
・育毛剤、育毛サプリメントの使用
バランスのとれた食事
良質の睡眠
有酸素運動
マッサージ
禁煙

●過剰な皮脂の分泌を抑制する。
・糖分、脂肪分、コーヒー、アルコールを控える。
ビタミンB2、B6の摂取
良質の睡眠

育毛剤を使用するだけでなく、食生活や生活習慣の見直しをして、抜け毛増加の原因となる要素を減らし、発毛力を高めることが重要になります。


脂漏性(しろうせい)脱毛症

皮脂の過剰分泌による脱毛症です。
食生活やシャンプー剤、洗髪方法などに問題があると皮脂が過剰に分泌されるようになります。

皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まって髪の成長が妨げられます。
また、脂漏性皮膚炎(=脂漏性湿疹)を引き起こすことがあります。
シャンプー選び
脂漏性皮膚炎・湿疹


粃糠性(ひこうせい)脱毛症

フケが毛穴をふさぎ、炎症を起こすことで抜け毛が増加します。

フケにはパラパラと落ちる乾性のフケと、ベタベタした脂性のフケがあります。
乾性のフケは、洗髪のしすぎ洗浄力の強いシャンプーで頭皮の皮脂を取りすぎることで発生します。

【乾性のフケの対策】

低刺激性のシャンプーを使う。
●シャンプーを2〜3日に1回にして、シャンプーしない日はお湯だけで洗う。
ビタミンAビタミンB群を摂取して頭皮の状態を整える。

一方、脂性のフケは脂漏性皮膚炎の初期症状で、皮脂の分泌異常や細菌・真菌の増殖が関係しています。脂漏性皮膚炎・湿疹のページをご覧ください。


びまん性脱毛症

びまんとは「一面に広がる」という意味で、頭部全体の髪が均等に脱毛し、毛髪が全体的に薄くなります。

原因は老化、ストレス、極端なダイエット、偏った食生活、間違ったヘアケア、頭皮の血行障害などがあげられます。

どの脱毛症にも言えることですが、バランスのとれた食事、規則正しい生活、適度に体を動かすスポーツなどで心と体を若々しく保つことが大切です。

円形脱毛症

突然、楕円形の脱毛が発生します。男女、年齢を問わず誰でも発症する可能性があり、頭髪全体や全身の毛が抜ける場合もあります。

これまではストレスが原因とされてきましたが、最近の医学では、免疫機能の異常によるものという考えが主流です。

人体には、体内に入ってきた異物を排除しようとする免疫機能が備わっています。この機能が異常を起こし、自分の髪を異物と誤認することで脱毛します。
しかし、ストレスや末梢神経の異常が原因という説もあり、まだはっきりと解明されていません。

500円玉くらいの大きさのものが1つであれば放っておいても自然治癒しますが、頭髪全体が脱毛したり、眉毛、まつ毛、わき毛、陰毛などの体毛が脱毛する場合は病院での治療が必要です。


薬剤性脱毛症

医療用医薬品の副作用による脱毛症です。代表的なものに、抗がん剤による脱毛がありますが、脱毛の症状は一時的なものです。

通常1〜3週間で抜け始めますが、治療が終わると1〜2ヶ月で再生がはじまり、3〜6ヶ月でほとんど回復します。


トリコチロマニー

精神的ストレスを解消するために、無意識のうちに自分で毛を引き抜いてしまう脱毛症です。

幼児期・思春期に多く見られ、男子より女子の方が発生件数が多いようです。本人が幼い場合は親による心のケアが必要です。

基本的に、髪の毛を抜く動作を止めることができれば自然に治ります。

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