脂漏性皮膚炎は放っておくと脂漏性脱毛症を引き起こします。原因、治療法、効果のある薬剤等の紹介。

脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)

食生活やシャンプー剤、洗髪方法などに問題があると皮脂が過剰に分泌されるようになり、脂漏性皮膚炎(=脂漏性湿疹)を引き起こすことがあります。

体の中で特に皮脂の分泌量が多い場所(頭皮、鼻の脇、胸や背の中央付近など)は、脂漏(しろう)部位と呼ばれます。

この脂漏部位に生じやすい皮膚炎・湿疹の一種が脂漏性皮膚炎です。(脂漏性と言っても、皮脂でベトベトした人ばかりではなく、患部が乾燥している場合もあります。)

すでに皮膚炎の症状が出ている方は、早めに皮膚科を受診してください。脂漏性皮膚炎以外にも、接触性皮膚炎(かぶれ)、アトピー性皮膚炎などの可能性もあります。

脂漏性皮膚炎の主な原因

毛穴から分泌された皮脂は、皮膚の表面に留まっているうちに次第に分解され、皮膚にとって刺激性のある油分に変化していきます。 この分解された皮脂成分が脂漏性皮膚炎・湿疹の引き金になります。

皮脂はマラセチア菌(癜風菌)のエサになります。 マラセチア菌はカビなどと同類の真菌の一種で、この菌が皮膚の表面に定着して増殖すると、皮膚炎・湿疹の症状が悪化しやすくなります。

脂漏性皮膚炎の治療法

抗炎症剤(ステロイド等の塗り薬)で炎症を抑えつつ、
  抗真菌剤(ケトコナゾール:製品名ニゾラール)でマラセチア菌の増殖を抑える。

●皮脂の分泌を減らす。
・糖分、脂肪分、コーヒー、アルコールを控える。
ビタミンB2・B6を摂取する。(チョコラなどのビタミンB2・B6製剤でも良い。)

●マラセチア菌を増殖させにくくする。
・低刺激性のシャンプーで1日1回、就寝前に洗髪する。
・髪を乾かしてから寝る。
・枕カバー、帽子、タオル等を常に清潔にする。(洗濯機の槽にカビが生えてないかもチェック。)

脂漏性皮膚炎は再発しやすく、完治しにくい疾患です。いったん症状が治まっても油断せず、日常生活における自己管理を継続させることが重要です。
特にストレス、過労、便秘、喫煙、寝不足などは脂漏性皮膚炎を増悪させます。規則正しい生活を心がけ、充分に睡眠をとるようにしましょう。


【ステロイドの副作用】
ステロイド剤(副腎皮質ホルモン)は抗炎症に大変優れた薬ですが、使い方を誤ると副作用が発生することがあります。

●主な副作用
皮膚が薄くなり弱くなる。
ニキビ等ができる。
皮膚の赤みが増す。
皮膚の感染症にかかりやすくなる。

使用の際には、必ず医師の指示に従ってください。特に気をつけたいのが自分の判断でステロイドの使用を止めてしまうことです。使用を急にやめると、リバウンドで原疾患が急激に悪化することがあります。

抗炎症剤には非ステロイド系の薬もあります。ステロイド剤のような迅速で強力な効果は得にくいかもしれませんが、目立った副作用もありません。

※ステロイド等の抗炎症剤は、あくまで炎症を抑えるためのもので、脂漏性皮膚炎の原因を取り除くものではありません。脂漏性皮膚炎の原因を取り除くには抗真菌剤を使いましょう。

脂漏性皮膚炎に効く抗真菌剤

ニゾラールクリーム・ニゾラールローション2%
1g中ケトコナゾール20mg含有の外用抗真菌剤。
脂漏性皮膚炎に対する臨床試験において、クリーム、ローションともに70%以上の改善率が示されています。

ニナゾルシャンプー
ケトコナゾール2%配合のシャンプーです。ページの下部に使用者のレビューが載っています。

コラージュフルフルシャンプー 400ml
真菌の増殖を抑える働きがある硝酸ミコナゾール配合のシャンプーです。細菌に作用する従来のフケ用シャンプーとは異なり、脂漏性皮膚炎の原因である真菌に作用します。

コラージュフルフルシャンプーS なめらか処方 400ml
指通りなめらかに洗い上げたい方はこちら。


脂漏性皮膚炎に効く漢方薬

ツムラ漢方 消風散エキス顆粒
消風散(しょうふうさん)は、漢方の原典である『外科正宗(げかせいそう)』に記載されている漢方薬で、かゆみが強く分泌物があり、痂皮(かさぶた)が出来るような慢性湿疹に効き目があります。

木酢液・竹酢液

木酢液・竹酢液は、木炭・竹炭を作る過程で出る煙に含まれる液体成分を精製したもので、優れた殺菌・抗菌・消臭作用があります。 アトピー等の皮膚炎治療に使われており、脂漏性皮膚炎のかゆみ対策にも効果ありとの報告が数多くあります。

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